市役所職員が起業するまでと、これから

起業を決意した市役所職員の日々の想いを呟くブログです。地方公務員のリアルな実態や、起業までの準備など日々の行いを備忘録的に記録していきます。

なぜブログを始めたのか。(私について)

0.このブログについて

 こんにちは。坊といいます。

 ブログのタイトルからもわかる通り、私は現役の市役所職員です。そして、あと3ヶ月後には退職し、個人事業主として独立することを考えています。

 

 そんな微妙なタイミングで、なぜいきなりブログを始めたのか。

 思い立ったからです。笑

 

 本当は退職した4月からブログを始めようと思ったのですが、ふと“退職までの約3ヶ月は、"2度と過ごすことのできない貴重な期間”だと思い、少しでも記録に残しておこうと思い、筆をとった次第です。

 

 市役所職員としてこれまで仕事をしてきた中で、感じたことは数多くあります。いいことも悪いことも、希望を持ったことも希望を持てなくなったことも。

 そういった様々な想いを経験した上で、私は起業という道を選びました。

 詳しい話は今後細かく記事にしていきたいと思っていますが、私がこの決断に至るまでの想いや悩みは、同じように市役所に身を置く方、これから市役所への就職を目指す方、これから起業したいと思っている方に少しぐらいは参考になるかなと思います。

 とはいえ、大半は私の備忘録的日記なので、こんなこと考えてる人もいるんだなーぐらいに楽しく読んでもらえたら嬉しいです。

 

 もちろん現役公務員ですので、守秘義務の塊です。まぁ誰も見ていないとは思いますが、あまり業務の具体的なことや内部の事情などは書きません。

 あくまでも一般的な市役所とは、公務員とはといった部分に焦点を絞っていきます。

 

●自己紹介

 ということで、まずは私自身について少しお話しします。

 

 某地方都市の某市役所で働く20代現役地方公務員です。

 大学を卒業してすぐに就職して、市役所職員となりました。自身が生まれ育った街の市役所で働いています。結婚していて、妻と小さい子供が一人います。

 

・なぜ公務員になったのか。

 改めて振り返ってみると、今回の起業の決断については、すでに大学時代から伏線が張られていたような気がします。

 東京の大学に通っていた私は、そこそこ勉強、ほとんど遊びという、典型的大学生をしていました。そこそこに単位もしっかりとり、いよいよ就活となったのですが、いまいち熱が入りません。

 

 それはなぜかというと、将来なりたい職業が“普通のサラリーマン以外”だったので。

 

 そもそも両親が自営業ということもあり、身近にいわゆるサラリーマンという人がいなかったので、組織で働くということに漠然とした抵抗感がありました。

 なので、最初は大学院でもいって研究者にでもなろうかと考え、色々調べてみたのですが、どうも文系の研究者は狭き門のようで、さらに特別勉強ができるという自負もなかったので、仕方なく東京の民間企業をいくつか受けていました。

 

 ですが、こんなモチベーションの低い人間が受かるほど世の中は甘くなく、なかなか内定がもらえない状態が続きました。

 

 そんな時に両親から一通のメールが入りました。

 

 「この市役所ならあんたも試験受けれそうだよ。」

 

 もちろん公務員なんてなるつもりもなく、流石の私でも公務員になるには公務員試験を突破しなければならないことは知っていました。しかし、当時の市役所では、民間の志望者も取り込みたいという意図から、いわゆる“公務員試験(経済学、政治学行政学など)”を行わない自治体も増えてきていました。

 その意図にまんまと引っかかったのが私ですね。笑

 

 ということで、家も近いし、地元で就職するなら市役所しかないかな〜といった安易な気持ちで受験し、合格したという流れです。(もちろん試験対策はしっかりしましたし、試験自体も真剣に受けましたよ。)

 

 なりたくない職業が“普通のサラリーマン”だった私が、theサラリーマンである公務員になった瞬間でした。笑

 

・その後の公務員生活(部署①)

 入庁後は、まず環境系部署に配属されました。ゴミ処理や環境美化など、市民生活を支えるベースとなるようなものを主に担う部署です。

 細かい業務内容やその時のエピソードについては、今回は触れませんが、一言でその期間を総括すると、

 “苦情、苦情、また苦情”といった感じです。

 

 市民の方が不満なく暮らせるような環境を維持することを目的とした部署なので、不都合があれば当然電話がかかってきます。ご近所トラブル系や公害、騒音など様々な苦情をお受けし、可能な限り誠意を持って対応するということを繰り返す日々でした。

 ここでの経験により、市役所職員の基礎的スキルである、“様々な立場に置かれている人の意見をしっかり聞く”というものが身についたと思っています。

 

 その後数年で初めての異動を経験します。(結果的には最初で最後ですが笑)

 

・その後の公務員生活(部署②)

 移動後の部署は、産業振興系の部署でした。

 それまでの環境系部署での仕事内容と比較すると、もはや転職とも言える変化です。正直、それまでの知識はほとんど役に立ちません。この辺については、市役所職員を目指す方にとっては知っておいて欲しい点でもあるので、また別で記事にしてみたいと思います。

 

 仕事の違いを簡単に説明すると、

  環境系部署は、マイナスをゼロに近づける仕事

  産業振興系部署は、プラスからそれをさらに増やしていく仕事

 といった感じです。

 

 仕事をする上で目指すべき地点が大きく違うんですよね。なんですが、市役所(公務員)というと、“市民のために”という綺麗な言葉に目的が集約されがちなので、働きがいを見出しづらいという罠に陥ってしまう人も多いのではないでしょうか。

 

 重要なのは、自分の仕事が市民の“どの層”に、“どういった”影響を与えるのかをしっかり噛み砕いておくことではないかと思っています。

 

 そして、この産業振興部署での仕事が私の起業の決断に大きな影響を与えることになるのですが、その話は別の機会としたいと思います。

 

 それでは今日はここまで!